icon01 Yamatoさんの日記

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08月 07日 16:09 新しい恋人 108

~ 嵐の中で1 ~


ニューヨークへの出発を間近に控えた週末、台風が上陸していた。
台風自体はまだ近畿地方あたりだったが、関東も午前中から強風が
吹き荒れていた。


荷造りなど出発の準備をするために家にいた俺には関係なかったが、
今日ゴルフに行くと言っていた彼女はきっとまともにスコアを出すことが
できないんじゃないかなと思っていた。


先々週の花火のあと、予想していた通りだったが仕事と準備で彼女とは
メールはしていたものの、会ってはいなかった。

おそらく、このまま行くことになるんだろうなと思っていたが、一抹の
寂しさは感じていた。





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23:00頃、台風のニュースをぼんやり見ながらそろそろこっち
も降り始めたなと思っていたら、突然ケータイが鳴り始めた。


彼女からだった。


「もしもし。美緒?」

「潤?
 寝てた?」

「ううん。」

「あのね・・・
 話があるの。

 今から会えないかな。」

「今から?」

「うん。
 今、二子玉川側の駅の近くにいるの。
 今から出てくるの無理?」

「今、外なの?

 うん、、、わかった。
 すぐに行くよ。」


「二子玉川側の河原のところにいるから。
 分かるでしょ?」

「分かるけど・・・
 台風来てるのになんでそんなところに。」



「誰にも聞かれたくないの。」

「わかった・・・
 でも、危ないから上のほうにいてね。」


「うん。
 待ってる。

 潤・・・ゴメンね。」



ゴメンってのは、この雨の中呼び出したことへのゴメンなのかと思っていた。。。





すぐにサンダルを履いて傘を持って家を出る。


だが、強風で傘はほとんど役に立たなかった。



橋の上で傘が壊れそうになったのでもう諦めて傘を畳んだ。





川が・・・いつもとは表情を変えて流れていた。





二子玉川側まで橋を渡り、河原の方に降りていく。




なにも、こんなところで待たなくてもいいのに・・・




いた。



彼女も雨の中、傘をささずに待っていた。






彼女のほうへ近づいていくと、あと3mくらいのところで
突然彼女が叫んだ。




「どうして、何も言ってくれないの!!」




その声に驚き、足が止まる。




~つづく~





過去の話はこちら

第1話~第105話の目次
http://ameblo.jp/self-revolution-column/entry-10124222285.html

第106話
http://ameblo.jp/self-revolution-column/entry-10123729966.html

第107話
http://ameblo.jp/self-revolution-column/entry-10124288188.html




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