icon01 Yamatoさんの日記

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07月 04日 14:37 新しい恋人 84

~ 決意8 ~


鎌倉駅に着いても、雨はしとしとと降り続いていた。

梅雨だし、仕方ないか・・・
あじさいも、雨の中見た方が風情があるかもな。


そんなことを考えながら、MoMAのスカイアンブレラを広げる。
お気に入りの傘だ。
彼女もお気に入りらしく、それを広げるといつもじっと見てる。


あじさいの季節だけあって、観光客が多い。
みんな傘を広げるので、あじさいの前に傘の花を観察することになる。



「さて、明月院まで歩いて10分だって。行こうか。」
と言ってみたものの、彼女はまだ傘を広げてない。

「さすがに、傘差さないないと濡れると思うけど?」

「一緒の傘に入っちゃダメ?」
「これに?」
「そんなに雨強くないし。」
「でも、、、濡れちゃうよ?」
「くっついたら平気・・・じゃない?」
「まぁ、いっか。
 じゃ、、、はい。」
傘を彼女が濡れないように差した。


寄り添って歩いていると、突然彼女がこっちを見上げながら聞いてきた。
「私って・・・迷惑?」

「・・・は?
 なんでさ。」

「最近、わがままばっかり言ってる気がする。」
「そうかな。
 気にしたことないけどね。
 それに、女性は多少わがままなくらいの方がかわいいんじゃない?」

ぱしゃぱしゃ、彼女のサンダルが足音を立てている。

「・・・でも、男の人って好きでもない女性にくっつかれたら迷惑でしょ?」
「それは、女の人だって同じでしょ?」
「まぁ、そうだけど・・・」

「・・・」

「・・・」


ん?
さっきの質問の意図はなんだったんだ?

俺の返事の仕方だと、肯定してる感じになってるよな。


あれ、、、
誤解させてるかな。


だから、少し彼女があまりくっつかないように歩き始めてるのか?


「んーっと、
 好きじゃない女性にくっつかれたら微妙かもしれないけど、好きな女性に
 くっつかれたらうれしいと思うよ。当たり前だけど。」
「潤さんも?」
「もちろん。」




あれ、、、
なにも状況が変わってないな。


「美緒ちゃん、濡れちゃうからもう少しこっちにおいで。」

「・・・私がくっついても、微妙にならない?」
「微妙になる人だったら、デートに最初から誘わないよ。」
「ホントに?」
「もちろん!」

「・・・・」

「んー
 どうしたの?今日は。」

「最近デートに誘ってるの私のことが多いし、、、
 私がムリヤリ誘ってるから、、、潤さん優しいから、、、
 それで一緒に来てくれてるのかな~とか、そんなこと考えたりして・・・」


俺、デートに誘ってなかったっけ・・・?
最近は、彼女が誘ってること多い・・・か?

でも、プラネタリウム行きたいって行ったの俺だしな。


かなり悩んでいたら、彼女が俺が悩んでいるのに気付いたのか。

「ゴメンね!
 へんなこと言って。気にしないで。」

「ん?
 うん・・・いや、俺はいいんだけどさ、美緒ちゃんはいいの?
 なんか、悩んでるの?」



「・・・

 私ね・・・」


「ん?」




「・・・ううん、
 なんでもない。


 あ、アジサイ寺もうすぐだね。」




~つづく~





過去の話はこちら

第1話~第80話の目次
http://ameblo.jp/self-revolution-column/entry-10111530756.html

第81話
http://ameblo.jp/self-revolution-column/entry-10111729067.html

第82話
http://ameblo.jp/self-revolution-column/entry-10112076392.html

第83話
http://ameblo.jp/self-revolution-column/entry-10112414992.html




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